要約筆記者って?

このページの「要約筆記者」とは、要約筆記に関わる、聞こえるサークル員の総称です。要約筆記を取り巻く制度には地域差があり専門職である要約筆記者のみで支えられているわけではありません。ダンボは、サークルのみで要約筆記に携わる人、要約筆記奉仕員、要約筆記者を目指す人、自治体へ登録している要約筆記者など、さまざまな立場の方々が難聴者と一緒にその活動を支えています。

 

 

要約筆記体験談

要約筆記歴6年 女性Cさん

  人生の折り返し地点を過ぎたころから、社会貢献ができないか考えていたときに要約筆記に出会いました。耳元で大きな声で話すより口型をはっきりさせる、それより、文字で書いた方が伝わることから学びました。人の話したスピードに全くついていけなかった私が、少しずつ役立っているかもと感じられるようになり嬉しく思いました。困っている人がたくさんいます。少しの勇気と情があれば助かる人がいる要約筆記…、のぞいてみませんか?

 

 

要約筆記歴10年 女性Dさん

 「話し言葉を書き言葉にかえる」これがなかなか難しい。話しに書くスピードが追いつかない。当たり前の事だが、このことをきちんと理解していなかった。要約筆記は筆記通訳。ただ、書きゃいいってもんじゃない。自分が書いたものを読み返してみると、意味がつかめない。聞いて書けたところの組み合わせ。内容がばらばらで、なんのことやらさっぱりわからんということばかり。

 ○来月の会合は10時集合 →   来月の何日なの?

 ○場所は3階の会議室 →  どこの?

 ○会費は…。 →  いくら必要なの?

 ○課題についてそれぞれ考えておいて →  課題は何?

 これでは、情報保障どころか、難聴者を混乱に陥れている。おいおい…めずらしく、話し手の速さについていけたと思ったら…「けんりようごと漢字で書いてください」と話された時、「権利擁護と漢字で書いて」とシートに書いていた。(あなたが書いてどうする、その場にいる人に書いて欲しかったのよ。だから少し間があったでしょ。) と、話し手の心が聞こえてきそうだ。耳に入った言葉をそのまま書けばいいというものじゃない。「速く、正しく、読みやすく」基本の言葉の中に含まれている中身の多さをあらためて考える。 テキストを読めばわかることも多いが、なかなか開かず。復習や練習の必要があるが、せず。こんなことの連続で、落ち込むこともしばしば。けれどカレンダーにメモってあるサークルの日には、なるべく予定を入れないようにしている。こんな私ですが、温かい目でいつも迎えて下さるダンボの方々に感謝しています。